ここ数年、身近な人との別れが立て続けにありました。
大きな出来事があっても、時間は止まってくれません。社会も、生活も、そのまま続いていく。そして、現実的なことを言えば、お金も減っていく。
だからこそ、「働かなきゃ」という気持ちは、いつもすぐそばにありました。まるで、わたしを急かすように。
「人の役に立たなきゃ」
「何か価値を出さなきゃ」
そう思いながら、作品をつくったり、新しいサービスに挑戦したり、人とのつながりを広げようとしたり。
気づけばずっと、“誰かのために動くこと”を優先していたのかもしれません。
夜中にあふれた、本当の気持ち
ある日の夜中、ふと目が覚めました。
そして、心の奥からこんな言葉が飛び出してきたんです。
「わたしはいつになったら、自分の人生の主人公になれるの!?」
それは、静かだけど、はっきりとした怒りでした。
その瞬間、何かが切り替わったような感覚がありました。
ああ、わたしはずっと、誰かのために生きてきたんだ。とくにここ数年は、自分の気持ちを後回しにして。
「誰かのために」
「誰かの役に立つために」
「誰かを喜ばせるために」
そのすべてが悪いわけではないけれど、その裏で、わたしの気持ちはずっと置き去りになっていたのかもしれません。
体の奥から、こんな声が響いてきました。
「わたしの気持ちは、どうするの?」
それは、まるで長いあいだ我慢してきたものが、一気にあふれ出したような感覚でした。
表現することで、取り戻していく感覚
そのあと、わたしは自然と筆を取っていました。不思議なことに、イマジネーションがあふれて止まらなかったんです。
今の自分の気持ちを、言葉にして、絵にして。ただただ、内側にあるものを外に出していく。誰かのためでもなく、評価のためでもなく。ただ、「わたしの気持ち」を大切にするために。
そうして、一つの作品が完成しました。
「孤独」という感情を集めた、アートエッセイ。
タイトルは『ちゅうぶらりん』。
5月1日からKindleインディーズマンガで公開予定です。
無料で読むことができます。
まとめ|自分の気持ちを大切にすることから、すべてが始まる
これまで、「誰かの役に立つこと」が大事だと思ってきました。でも今回の体験を通して、少しだけ感じ方が変わったように思います。
もしかすると、 自分の気持ちを大切にすることが、結果的に誰かの心に届くのかもしれません。
無理に役に立とうとしなくても、正直な気持ちから生まれた表現が、誰かの支えになることもある。
もし今、自分の気持ちを置き去りにしてしまっていると感じているなら。あるいは、気持ちを言葉にすることが難しくなっているなら。
少しずつでもいいので、「わたしはどう感じているんだろう」と、やさしく問いかけてみるのもいいのかもしれません。
その先に、思いがけない形で、自分自身とつながり直す瞬間が待っている気がします。
そしてその感覚が、また誰かの心をそっと動かしていく。そんなやわらかな循環をもとめています。
鹿児島より愛をこめて
まき子

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